AE-PICPGM2 のUSBシリアル改造

入手しました。
先日秋月電子通商の web カタログで見つけた小型USB-RS232C変換基板の AE-FT234X。ホントに小さい。
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これを秋月電子通商で売ってる AE-PICPGM2 に搭載してしまおうという改造計画を実行しました。
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まあ、改造と言ってもコネクタ外して基板をのせるだけなんですが…。
まずはシリアルコネクタを外します。基板に切り込みが入ってるのは自作 RS232C ケーブルのD-SUBコネクタカバーが干渉したため削ってあるだけで今回の改造とは関係ないです。
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AE-FT234X で使うのは4つの端子のうち RxD,TxD,GND の3端子を使い、+5V はフリーにしてあります。USB バスパワーで給電も考えたのですが安全を見てやめておきました。
接続は RS232C の2,3,4番端子を使いました。マジックでR,Tと書いてある端子です。この並びだと FT234X の基板を裏返して接続したらちょうど良い感じになるので。あとは、RS232C の 4,5番をブリッジして 4番を GND にする。
次にピンヘッダを立てるわけですが、この並びだと FT234X の +5V がちょうど RS232C の GND になってしまうのでここはつなげず 2,3,4 番にピンヘッダをさして接続します。ピンヘッダをカットするのがイヤだったので1,2,3,4 端子にピンヘッダを付けてます。パターンの改造はこんな感じです。
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RS232C のインターフェイスデバイス ADM3202 がついていたのですがこれは外して代わりにジャンパを入れてます。外さないとうまく動きませんでした。
写真は実験の為ホチキスの針でジャンパしてますが裏面を半田付けした方が良いと思います。
※ファームウェアのパラメータ設定で ADM3202 を付けていても動いたので最終的に元に戻しました。

改造は以上です。たいしたことはしてませんが…。完成基板はこんな感じ。
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横から見るとこんな感じ。
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FT234X はピンヘッダだけで固定されているので、パテか樹脂系の接着剤のようなものでコネクタあたりを固定した方が安心だと思います。

今回2台改造しました。
一応通信テストは成功でした。しかし個体差があるようで1台は通信できるのですがもう一台は通信できずという状態に。
症状は、FT234X を交換するとどちらも通信できる。但しメインIC AE-PGM877 を交換してもダメな方はどちらを付けてもダメだった。そうこうしているうちにどちらも通信できる状態に。なんか不思議な状態になってます。
違いといえば不安定な方は TxD が 3.2V 前後、安定してる方は 3.3V なので TxD の電圧が関係しているのではと思われますが FT234X を交換してどちらも動作。メインICを交換して動作しないというところからそれだけではないのかもしれません。不明です。

まあ、どちらにせよこれで 改良 AE-PICPGM2 の完成です。

で、これ書きながら、なぜ動作不安定なの? ADM3202 を外さないとうまく動かないの?ということをいろいろ考えながら調べてみると、この IC って NOT なんですね。
ということは、FT234X のファームウェアで反転動作すれば問題ないのではと考えて試してみました。

ファームウェアのパラメータ設定は FTDI 社のファーム設定ソフトを使って修正することができます。
[Hardware Specific] => [Invert RS232 Signals] の Invert TXD , Invert RXD にチェックを入れて書き込みを行います。そのあと、一度USBを抜き差ししたら設定が反映されて動作が反転が有効になります。
外した ADM3202 を元に戻して実験してみるとうまく動きました。実際こちらの方が安定するんじゃないかと思います。
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